20代で介護未経験から飛び込んだ介護のお仕事
20代の頃、介護に興味はなく介護も未経験でしたが、ご縁があり介護のお仕事に就きました。働き始めてから、ヘルパー2級(現 介護職員初任者研修)を取得しました。最初の頃は無資格未経験から始めているので(ヘルパー2級を取得したとは言え)専門用語も全然分からず、何も分からなかったです。仕事を始めた当初、今考えれば、人間関係が大変でした。ご利用者様が認知症だったり、互いに人間なので価値観が違うことも大変でした。帰宅願望が強く玄関から離れない時などどうすればいいか分からず大変だった記憶があります。今でも難しく答えがない課題ですが、経験もスキルもない若い頃だったので「どうしたらいいの?」と悩みました。厳しい言葉を投げかけられたりもしました。
ただ、同僚と連携したり、試行錯誤して、帰宅願望がある方と打ち解けて信頼関係ができていくことができました。ご利用者様に顔を覚えていただき、信頼関係が築けると、話を聞いていただける隙が生まれるんです。最終的に「あんたに会えて良かった」という言葉をいただいたり、ご家族様に喜んでいただいたりしたことは大きなやりがいであり、介護の仕事を続けられた理由のひとつだと思います。
同僚のスタッフとも全ての人と合うわけではありませんでした。ただご利用者様の対応を連携する経験などを通して、同僚との関わり方も成長していくことができたように思います。社会人として揉まれて経験を積んで、ストレス発散のスキルも身についたんだと思います。
若かったので、身体的な負担よりもどちらかと言えば精神的な負担が大きかったです。今は逆で、精神的な負担よりも身体的な負担の方が大きいですね。昔に比べれば疲れるようになりました(笑)
介護福祉士に続いて理学療法士を目指すことを決意
当初は資格取得には興味がありませんでした。ただ、就業場所の人員配置の事情や、経験されている方と一緒に働いていて資格の必要性を感じたことなどがきっかけで、介護福祉士を取得しました。過去問題を中心に傾向と対策を重視し、集中して取り組み合格することができました。介護福祉士の資格を取得後、リーダー的な立場になりました。年上の方が多かったこともあり、最初は気を使うことが多かったです。気持ちよく仕事をしてもらいたかったし、自分がスタッフに嫌われてしまうとやりづらいので。いい関係を保ち続けるために、まとめると言うよりは嫌な役割は自分が担うスタイルでした。
経験を積み、リーダーを務める中で、