栄養士の責任者として新しい事業所立ち上げに格闘した20代
学生時代から食に興味があり、栄養士の資格を取りました。食に関わる仕事につきたいと思っていたんです。簡単に言えば食べることが昔から好きだったんですね。最初、正社員として食事の委託業社の会社に入りました。最初の勤務先は病院でした。入社から1年くらい経ち、新しい事業所を立ち上げることになったんです。新しい事業所は介護施設の厨房だったんですが、責任者になることになりました。会社のインストラクターの方が指示やアドバイスをくれましたが、大変でした・・・。分からないことだらけでした。何より20代でしたので、自分より年齢が上の40代から60代をまとめなければならなくて。それが大変でした。今だったら上手く立ち回れそうですが、若かったので。でもその時の大変さが今につながっている、活きていると思います。
どういうわけか人がいない、欠員の中での立ち上げになりました。サポートもありましたが、常に現場をやってから事務仕事をしなければならず。元々そこは直営で厨房を回していたので、その名残もあり・・・「前はこうだった」「以前はやってくれたので、やってほしい」などといったお願いも多く大変でした。残業も多かったです。それでも、年齢が上のパートさんが「何時から事務仕事をやってね」といった具合で、私の仕事の時間を調整してくれたり、体調を崩した人がいたら率先してシフトをずれてサポートしてくれたりとても助かりました。年齢層は幅広かったですが、みんなで協力できたと思います。最終的には人を増やしてもらい落ち着いていきました。4〜5年かかったでしょうか。でも良い経験でした。
子育てがひと段落し正社員を目指して転職。栄養士の資格を活かして直営の厨房へ
子育ての期間は正社員ではなくパートで企業の食堂で働いていました。いずれは正社員で働きたいと思っていました。でも、働いていた職場は正社員になると転勤があったので、正社員になるのは現実的ではありませんでした。そんな中で一番下の子が中学生になり、正社員の求人を働き始めました。その時見つけたのがアイリンクケアの厨房の求人です。もうひとつ候補があったのですが、アイリンクケアに入社することに決めました。決めてのひとつは委託ではなく直営だったことです。委託の厨房になると人がいない時に遠くまでヘルプに行ったり、異動で勤務先が遠くになったり。その点直営は働き方や勤務地が変わりづらいので、そこが魅力的なんです。
この厨房に正社員として入社して1年が経ちました。行事食の流れがなんとなく分かってきました。施設の介護職員や厨房の社員の方が良い方ばかりでありがたいです。お互い様を大事にしていて、シフトを助け合ったり。人間関係で困りません。・・・困っていることを強いて言えば、朝が弱いのでまだ慣れないことですかね。
直営の厨房には、委託にはないやりがいや働きやすさがある
直営ならではのやりがいがあります。利用者様との距離が近いんです。調理がひと段落し厨房を出たら利用者様がいます。話しかけることができるし、話しかけられることもあります。「おいしかったよ。」と声をかけていただいたり。
行事食をみんなで考えるのも楽しいです。クリスマス、大晦日、お正月などの季節感のある食事。郷土料理にしたり、たまにはハンバーガーにしたり。みんなで意見を出し合って決めていく。「これを作ったら、喜んでもらえるかな。」って考えることができるのが嬉しいですね。今後はイベントの食事を大きくやっていきたいな、と思っています。
栄養士の資格を持っていても資格を活かして働くことに躊躇している方もいると思います。その方には直営の厨房の求人をお勧めしたいです。委託で栄養士として働いても遠い職場へのヘルプ、意見が通りづらい、利用者との距離が遠いなど、私はあまり良い印象がありません。直営なら家庭があっても働くことができると思います。
栄養士などの資格をお持ちでない方も、経験がない方も「料理好き」「家庭料理ができる」方なら大丈夫じゃないかと思います。試しに働いてみない?と声をかけたいです。スタッフが丁寧に教えます。人と話すことが好きな方、食に興味がある方は向いているお仕事だと思います。
会社で最近HACCP(ハサップ)を導入しました。(注釈:HACCP(ハサップ)は、食品安全の確保を重要視し、食品関連業種や事業者に対して求められる衛生管理手法) ハサップに基づいて衛生管理するので安心安全な食事作りができることも働くにあたっての魅力だと思います。