令和3年12月、西尾市丁田町にオープンしたサービス付き高齢者住宅 グランド・シエル西尾。高齢者施設とは思えない個性的な建物を見て、入居を決める方もいらっしゃるとのこと。注目のこの高齢者施設を早速取材することに。施設長の芝さんにお話を伺いました。
食堂がカフェ?おしゃれで明るい住まいを目指して
アイリンクケアグループのサービス付き高齢者住宅はグランド・シエル西尾で3施設目となります。これまでの経験やノウハウを活かし、グランド・シエル西尾では「おしゃれで明るい」施設を目指しました。その一環で、食堂をカフェ調にしています。お食事についても利用者様が飽きないように管理栄養士と協力し季節に応じたものを提供しております。
建物も個性的な外観にしました。ご入居される方もご家族様もネガティブな印象をお持ちの方が多いですが、グランド・シエル西尾は建物が一般のマンションに近いため、ご入居することがポジティブなものになると思いました。
ご入居される以前と同じ生活ができる施設を目指しています。
ご年齢でいうと、80代から90代中盤の方が多く入居されてています。要支援以上を取得されているけれども、ある程度自立されている方が多い印象です。ご家族の了承があれば外出も自由でお出かけされる方も多く、ご入居される以前の生活と変わらないので、自立されている方には過ごしやすいと思います。
お1人でご入居されている方も多いですが、ご夫婦また親子や兄弟でご入居されている方もいらっしゃいます。
もちろん介護やサポートを必要とされる方のご要望にも対応可能です。身体介護が必要な方のプラン、薬の飲み忘れを防止するために施設で管理するプラン等、きめ細かくご入居者に合わせたサービスが可能です。サービス内容については、職員からご本人または、ご家族に選んでいただいております。
現在は、介護度4の方が一番介護度が高いですが要介護度が5でも、ご利用できる施設となっております。
「一緒にいてあげてください。」と声がけ。しっかりご家族が最期を看取りできています。
看取りについても、ご希望があれば受け入れております。医療ニーズが高く受け入れが困難になることもありますが、看取り対応で過ごされている方が何人もおられます。
新型コロナウイルスの影響で、ご家族様が入院・入居されたご本人様と会えないことも多いですが、グランド・シエル西尾でしたらご家族が最期を看取ることができます。身体状態が悪化し、最期を迎えられる時も、職員からご家族へ「ご家族一緒にいてあげてください」と声掛けしています。
グランド・シエル 西尾で最期を迎えられた方のご家族様から「最期まで一緒にいられて、本当によかったです。」とのお声をいただけることもあります。看取り対応でも受け入れてられることは、 ご本人様はもちろんご家族様にとっても良い環境ではないかなと思います。
今年になって最期を迎えられた方で、奥様がご主人を看取られた時のことです。身体状態が悪化し、最期が近くなった時に、奥様と娘様に施設まで来ていただきました。その日のうちに、お亡くなりになったのですが、ご主人が息を引き取る瞬間まで、奥様、娘様と一緒にいていただくことができました。ご家族のみなさまに看取られながら最期を迎えることができたので、本当に良かったなと思います。
他職種連携により、ご入居者様の変化にきめ細かく対応
最初は自立されていても、物忘れなどがひどくなる方もいらっしゃいます。ご病気等で入院されることもありますが、施設に戻ってこられる方が多いです。身体状態が変化しても、基本的には、ご本人とご家族が「施設に戻っていきたい」という訴えがあった場合は、受け入れております。
看護師、介護士と連携を取って、健康状態の維持ができて、ご本人が施設で生活していける状態であれば受け入れが可能であることをご家族にお伝えするようにしています。
法人で訪問看護ステーションも運営しているので、すぐに看護師に相談できることができ、往診医などの他職種とも密に連携が取れていますのでご安心していただけると思います。
他職種連携には力を入れています。毎週、弊社のサービス付き高齢者住宅3施設合同で各施設の責任者と看護師、また各事業所の管理者が集まってミーティングをしています。そこで、ご入居者の1日の様子や特変があった方などを介護士が看護師に申し送りをおこなっており、大事な情報が聞けるようになっております。グランド・シエル以外の施設でのケースも聞けることで、他職種との連携方法の勉強の場にもなっています。
良い施設作りは、ご入居者様のお声が一番のヒントだと信じて。
現在は、おかげさまで全室満床となっております。引き続き、ご入居者様に飽きのこないような施設作りを実現するためにご入居者様のお話に耳を傾けていきたいです。ご入居者様のお声が一番のヒントになると思っています。ご入居後に嫌な思いをさせてくないので、ご入居者には、「言いたいことがあったらいつでもなんでも言ってくださいね。」と声を掛けるようにしております。
私自身の取り組みとしても、毎朝ご入居者様の声を聞くようにはしています。そこでいただいた声でできそうなことがあればすぐに会社に相談して実現するようにしています。その繰り返しで、より良い施設作りができると信じています。
TEL:(0563)65-6505