一度介護のお仕事から離れた私が、再びデイサービスの求人に応募するまで
家族が入院している時に私のお世話の様子を見て「介護に向いているんじゃないか」と姉に言われたのが、介護の仕事を考えるようになったきっかけです。それからヘルパーの資格を取って、訪問ヘルパーをしていたのですが、なかなか時間通りに帰れないことが多かったです。子供がまだ小さかったこともあり、保育園に通わせていましたが、毎回お迎えに間に合わなかったので、介護の仕事は、もう少し子供が大きくなってからと考え、いったん離れました。
その後は、調理師や美容関係のお仕事をしていたのですが、急に働いていてところが潰れてしまいました。明日からどうしようってなった時に、介護の資格があったことを思い出し、有料老人ホームで働き始めました。ただ、私の求めていた学びが少なく、仕事をしていくうちに「自分は、何も知らないんだ」と思いはじめた為、在宅と施設の中間に位置し学びが多いと思った老人保健施設に転職しました。
それから激務で体調を崩したこともあり介護業界から距離をおいていましたが、もう一度介護のお仕事に戻りたいと思った時、たまたま見つけた現在の職場である「デイサービス いこいの里」の求人が自分が希望する働き方と給与にぴったりだったので応募しました。みなさんそれぞれに許容できる給与の基準があると思うのですが、いこいの里の賃金が私の考える給与水準でした。もう一度、西尾市で私のやりたいことである「利用者様と直に触れ合うこと」ができるデイサービスで働こうと思わせてくれたのも、給与条件の面も大きかったです。
リラックスした印象の経営者。ユニークな会社です(笑)
入社の時に、スーツを着て面接に行きました。社長と副社長の面談がありスーツを着た人とちょっときつそうな方が来ると思って緊張していたら、ラフな服装でリラックスした印象のお二人でした。私も緊張せず自然体で面接することができ、とても好印象でした。以前働いていたところは、施設長とは一緒に仕事をするけれど母体は別会社でした。経営者のことを見たことがなくて、思い出せるかと言われれば、今も分からないままです。ですが、いこいの里では、何か言いたいことがあった時は、経営者と直接話すことができて私には、ちょうどいい距離感だと感じました。会社の規模は小さくはないですが、勤めている従業員を見ていると従業員同士の壁がないことを実感します。タクシーの運転手の方や訪問看護のスタッフのことも分かります。
先日の内覧会において、社員をまとめて引っ張っててくれたのが厨房の若い女性社員でした。パソコンで動画を作るのが得意な人で、イベントになると彼女が出てくるんです。新たに立ち上げるデイサービスのテーマについても、私が決めました。自分で決めたものなので、やる気になるしかないです。ユニークな会社です(笑) 任せてもらえる反面、プレッシャーではありますが、これも会社の特色だと思い楽しんで仕事しています。
気づいたらデイサービスの管理職に……介護の仕事を熱心に取り組む時期は今だな
私は、楽しいことが好きなふわふわした人間なんですけど気がついたら管理職になっていました(笑) 私のイメージだと施設の立ち上げは、運営会社が全て決めるものだと思っていました。しかし、いこいの里では施設のテーマを経営者から「期間までに、施設のテーマを決めてきて」と任せられ、なんてユニークな会社だなって思いました。
今は仕事が楽しくて本気になっています。管理者業務に専念できればいいのですが、 今は、施設を立ち上げたばかりということもあり、介護業務も並行して行っています。スタッフの人数が揃ってきたら、介護業務は介護スタッフに任せて管理者業務に専念しようと考えております。仕事を熱心に取り組む時期って誰でもあると思うのですが、私自身、現在楽しく仕事ができていると感じていて、私にとってその時期が今だなって思います。
これまで転職を何度か経験して、どこの施設も悪くてやめた訳でなく、タイミングの問題でただ自分の望むものにずれが生じただけだと思うようになりました。また「前の施設ではこんなやり方でやっていたな」と、これまで経験した施設のいいところを、いこいの里で活かすことができているので、それはそれで良かったと感じています。
介護の仕事の中で、自分だけでなく みんなに笑ってもらいたい
介護の仕事をする上で、心がけていることというか、私の中でのテーマは、あります。それが「人を笑わすこと」です。もちろん自分も笑いますが、その笑いは相手を「笑わす」ためのものです。昨日の会議で、用意してくれた椅子が牛乳パックの椅子だったのですが「少し強度が足りない…」と体格のいい私が話したら大爆笑が起きたんです。
「笑わす」ためだったら、何でもできます。アフロを被ったり、私が得意としている冗談を言ったり。笑ってもらえることは、嬉しいです。元気ももらえるし、さらに癒されます。本当に周りの人から、いただいてばかりの仕事です。
私が口にしたことは、不思議と現実になるんです(笑)
私のやりたいことがあります。利用者様が、昔やっていた木工細工や、編み物で毛糸のたわしを作ったりして利用者様が制作したものをお金に変える取り組みをしたいと思っています。お金の使い道に関しては、まだ構想段階ですが、施設内の食事イベント用に食材を買うことで、利用者様がそれを目標に得意なことを活かして活動できればいいと考えています。
その他の目標としては、利用者様が半日利用に慣れてきたところで終日利用していただく流れをシステム化していくことです。私たちのデイサービスは半日での利用も行っておりますが、ケアマネジャーから終日利用についてたくさんお問い合わせをいただくことがあり、こんなに求められていたんだと実感しました。
体力低下で終日利用できない方ですとか、ご家族が家を留守にするからデイサービスに行って欲しいけど、ご本人は行くのを嫌がる、ご自宅のお風呂で何回も溺れかけてるのにデイサービに行ってくれない方など、利用するのが難しい方が利用するための、導入方法として、半日での利用が最適だと言っていだだけます。
半日利用に慣れてきたところで、ステップアップとして、終日利用していただけるように流れを作ることで「いこいの里本館なら、なんとかしてくれる」と、駆け込み寺のようになれればいいと思っています。
稼働率や収益など数字の面と向き合わなくてはいけないので、施設運営のプレッシャーは常にあります。ですが、いこいの里本館デイサービスは、間違いなく人気が出ると思っています。私たちが頑張っていれば、現実になると信じています。私が口にしたことは、不思議と現実になるんです(笑)。施設テーマがはっきりしているので、選んでくださる方は必ずいると思っています。その中で一緒に楽しんで取り組んでくださる利用者様がいる限り施設運営に関しては大丈夫かなと思っています。
個人的な夢は、施設の目指す定員数を達成して責任を果たしたら『名誉平社員になること』です。ですが結局は普通に仕事していると思います(笑)